知り合いの家でエアコンにエアコンハンガーなるものを使って洗濯物を干しているではありませんか。率直に思ったこと。大丈夫なのこれ?
エアコンハンガーの構造は単純にエアコンに引っ掛けているだけです。てこの原理やら支点力点作用点の関係で下向きの荷重は分散されるのかもしれませんが、工事をやっている人間からするとうちでは絶対やらないなと思ってしまいます。耐荷重は5kg程度あるようですが、世の奥さんたちが洗濯物の重さなんて気にできるわけありません。ただでさえやることの多い中の一つ、洗濯は大変なにのいちいち気にするわけありません。
エアコンハンガーまたは速乾ハンガーは、本来そのような使い方は全く想定していないエアコンにぶら下げてしまいます。これを行うとどのような障害が起こるのか設備工事関係者ならわかりますが、一般の奥さん達はわかるはずもありません。壁から無理やりエアコンを引き剥がそうとする行為と同じですよと。工事を知っている人ほど使わないなと思います。はっきり言って売り方に問題があるような気がします。これを使うことによって起きることを説明していないので、まさかと思うことが発生してびっくりしてしまうのこともあるでしょう。
心配なことは壁の構造や材質はどんな感じですかと言うこと。ほとんどのご家庭は石膏ボード、木の板、コンクリートだと思います。この他にも土や繊維などもあります。壁の表面はペンキを塗られていたり壁紙などで隠れてしまっていることも多く、表面の見た目ではわからないこともあります。このような場合は叩いて音を聞いて判断することも多いです。壁の材質でエアコンを設置する材料も違ってきます。まして壁自体をとめている壁の中の小さな柱などの構造によっても違ってきます。
エアコンの施工途中や使用部材なんて見ているわけもなくしょうがないのですが、まさか一枚張りボードにビスのみでとまっていないのを期待するしかないのでしょうね。ビスでやっていても裏側にはスタッドや木でしっかり食わしているんですよねということを願いたいです。
エアコンは誰(どの業者)がつけたものですか。エアコンの取付は業者によってかなりの差があります。一般の方はどの業者も同じだと思うと思います。しかし業務形態の違いで工事の質、施工方法、使用部材などが違ってきます。業者の違いは、おおまかに別けて4つぐらいにわかれます。
この中で一番しっかり取り付けてくれるのが電気工事屋さんです。もちろん私の経験と独断と偏見での見解で、全員にあてはまるとは言いません。次にエアコン専門か町の電器屋さんでしょう。残念ながら私なら頼まない大手電器店やテレビショッピングのエアコンに付属している工事を行う業者さんがつけたのでしたら、エアコンハンガーを使うのを考えたほうがいいかもしれません。もちろん全員がすべてダメとはいいませんが、往々にして取り付けに関しては施工方法や気の使い方に差が出てしまいます。
このへんのことは、エアコン工事は電器店やテレビショッピングで質を求めはダメで参考にしてみて下さい。
エアコンハンガーの売り方が売り方なので、エアコンのことを信用しすぎてしまっている部分はあると思います。まさかとれるとは思ってもみないのではないでしょうか。明らかに想定外のことをしてしまっているので、エアコンが壊れるか、壁が壊れるか、将来ガタつくかの心配は絶対に必要です。だって砂糖5袋、お米kgってかなり重いですよ。このようなことを理解した上でうまく使って下さい。