ワンテンの打込み方です。110/パンチダウン工具/インパクトツールの使い方。ワンテンはどのメーカーでも使い方はほぼ同じで、打込み用のローゼットや110ブロック、パッチパネルなどに使用します。ローゼットなどの材料はどのメーカーでも使えますが、一部に専用のブレード(ワンテンの先端に装着する刃)を必要とする物もあります。パンドのCat6のパッチパネルでも専用のブレードが必要なのもあります。
本体の後ろ側の穴にブレードが格納されてます。本体のダイヤルレバーを回すとブレードがはずれます。そのブレードを先端に差し込んでブレード自体を回すと装着出来ます。
ほとんどこのブレードの装着方法ですが、一部のインパクトがワンタッチビットロック方式(パナの充ドラのチャックと同じようなもの)を採用しているのがありが、お互いに互換性はなく装着出来ません。
ブレードは線の押し込み用とカット用の両面が付いてますが、押しこみ専用の方はあまり使いません。カット用で全て足りてしまいます。線をカットする所は1箇所しかなく、ここがすぐに分かるように本体に装着します。
刃が分かる方向で統一出来るように本体側にCUTと書かれている物が多いです。ブレードの真ん中に穴が2つ開いてますが、何に使うか分かりません。重さを軽くしたいのか、コスト削減なのか、デザインなのか・・・。
また本体の真ん中にあるダイヤルは、打ち込む時の強さを調整するためのHI(ハイ、強い)とLO(ロー、弱い)がついてます。通常はLO側で使用しましょう。バネも良く、刃も良かったらLOで十分切れますが、いまいち物足りなかったら2回(バツン バツン)と連続打ちしましょう。
刃がダメになってきたらHIにするのですが、ローゼット側(材料側)にすこし傷がつきますので注意しましょう。ある程度体重を掛けて打たないとバネが強くて押しきれなく、多少材料の刃が食い込むためです。
ワンテンはバツンバツンと音を聞いてリズムで打っていくものです。その音がダメな時は何か障害がある時です。パンチダウン工具は対象物に対してまっすぐ打ち下ろします。腕の力だけではダメで、数個付けるならいいのですが、1日中やるのは無理でしょう。
打ち方は片膝を付いて真上から対象物を見て、腕は伸ばし気味で肩で打ち下ろすような感じでにしましょう。床にベタッと尻もちを付いて打っている人は・・・です。
目線は真上から見下ろしているので、自分ではまっすぐ打ち下ろしている感覚ですが、殆どの人が倒れてしまっています。意外とまっすぐ打つのは難しく、多少斜めでも大丈夫ですが慣れておくのが大事です。横から見て貰えばわかりやすく、前に倒れている人が非常に多いです。
余談ですが19インチラックに耐震を掛ける際にアンカーが斜めになってしまうのは、同じ用にドリルが前に倒れているのです。
倒れた状態で打ってしまうと、押し込まれて無くてもケーブルをカットしてしまいます。そうすると見た目はカットできているので、作業を進めてしまい後からテストで判明して全てやり直しになるということ。ケーブルがしっかり対象物の金具に押し込まれてないと、その場のテストでOKが出ても後々ケーブルがなんかの拍子で浮いてしまい障害になるのです。
110はケーブルを切るのが目的ではなく、しっかり押し込むのが大事でその延長上に切る作業が入ります。作業を早くやるのだけでなく、テストでファールや障害が出ないようにやることを心掛けましょう
自分の正面に対して左右に倒れて打ってしまったり、ローゼット側が安定してなくぐらついて一緒に倒れてしまう場合にかなりの確率で壊れます。パッチパネルでもそうですが特にポートの両端の端子が折れて欠けてしまいます。ズッコケてしまうと手も怪我してしまうので気を付けましょう。
専門用語で逆切りと言うのがあります。これは本来ケーブルを切る所で切断するのではなく、必要なところで切ってしまうことです。110を逆に持って打ち込んでしまいテストでOPEN(オープン)になる事例です。
パナソニック電工 インパクトツール NR2470 安い110はバネが早くずっこけてしまうのでダメです。プロは壊れないものが一番