フルクロスケーブルの色順です。クロスケーブルの色順と同様に基準はRJ45の色順に沿います。ケーブルの片方はAタイプかBタイプで取り付けます。
フルクロスは1000Base-Tと1000Base-TXでは色の順番が違いますので注意して下さい。ケーブルを作成する時は、機器側のピンアサインを確認するか、機器屋さんが居れば聞いた方がいいでしょう。その場で数本ならやり直しも可能ですが、数が多い場合や納品の形を取る時に困ります。右図は1000Base-TのスウイッチHUB同士のピンアサインです。
機器や客先の要望によってはCat5eでもフルクロスを必要な時があります。フルクロスはCat5eでもCat6でもほとんど1000Base-T用となります。1000Base-TXの機器はほとんど出回ってないので、多分制作することは無いかもしれませんが参考に。
材料屋さんに頼む時もCat5eでもCat6でもクロスケーブルを頼むと、普通のABのクロスが来ますのでフルクロスが必要な時は気を付けましょう。また漠然とフルクロスケーブルと頼むのではなく、しっかり配ピン及び何用か伝えておいた方が間違いが起こらずいいでしょう。
特殊なものとしてはコンソール系のケーブルは、1番ピンから8番ピンが全部そのまま180度ひっくり返して付けます。
1000Base-Tのフルクロスケーブルの色順/Cat6、Cat5eクラス以上
一般にフルクロスケーブルだとこのタイプ1000Base-T用(規格IEEE802.3ab)になります。Cat6での使用が多いですがCat5eでも取り付けます。片側はAかBで成端します。覚え方としては、普通のクロスにして青ペアと茶ペアがそのままの状態で入れ替わります。また機器によっては普通のクロスケーブルでいいことがありますのでピンアサインの確認は怠らず。
モジュラープラグだと見えづらいので、BIXコネクタに付け線します。画像の上下または左右でケーブルの両端だと思って下さい。画像はBタイプで付け線してます。
【オレ白・オレ・ミド白・青・青白・ミド・茶白・茶】
【ミド白・ミド・オレ白・茶白・茶・オレ・青・青白】
向きを変えただけで同じものです。
1.オレ白⇔ミド白
2.オレ ⇔ミド
3.ミド白⇔オレ白
4.青 ⇔茶白
5.青白 ⇔茶
6.ミド ⇔オレ
7.茶白 ⇔青
8.茶 ⇔青白
1000Base-TXのフルクロスケーブルの色順/Cat6クラス以上
1000Base-TX用(規格TIA/EIA-854)フルクロスケーブルの色順です。1000Base-TXの機器があまり流通していないので、このタイプのフルクロスは作ることは無いかもしれません。Cat5eでも施工上出来ないとこはないですが、通信上の規格で問題になります。スピードの体感ではわからない範囲ですが・・・。覚え方としては、普通のクロスにして、青ペアと茶ペアが入れ替わり、なおかつ青ペアと茶ペアの芯線も入れ替わります。
【オレ白・オレ・ミド白・青・青白・ミド・茶白・茶】
【ミド白・ミド・オレ白・茶・茶白・オレ・青白・青】
向きを変えただけで同じものです。
1.オレ白⇔ミド白
2.オレ ⇔ミド
3.ミド白⇔オレ白
4.青 ⇔茶
5.青白 ⇔茶白
6.ミド ⇔オレ
7.茶白 ⇔青白
8.茶 ⇔青