大型電気店などでたまに見かけるパッケージの〇〇TX。それに踊らされて買っちゃってませんか?なんだか名前に「Xエックス」が付くとそれだけで良いような気がしてしまう貧乏症の私ですが、一服の肴にこの話どうですか?
速さは変わりません。1000Base-Tと1000Base-TXの速さは同じです。
はいそうです。1G=1ギガビット=1Gbps=1000メガビット=1000Mbps
はい。普通のLANケーブルでOKです。規格は「1000Base-TはCat5e以上」のクラスが必要で、「1000Base-TXはCat6以上」が必要です。使い分けましょう。
シールドからノイズや静電気が乗っかってきますので、機器側のポートにアース対応などの対策をしておかないといけません。まあハッキリ言ってTXじゃななくても普通のHUBでSTPを直接入れちゃう所も多いですけどね・・・。メーカーはダメと言うでしょうけど
ノイズとは外部からのノイズではなく内部から出るノイズです。UTPもSTPも外部からのノイズ攻撃は弱くどちらもダメです。外部ノイズを防ぎたいなら光と言う手もあります。
安いHUBは分かりませんが、高いスイッチ(インテリジェント)HUBだとクロスケーブルが必要な場合があります。1000Base-Tと1000Base-TXではクロスケーブルの色順が違いますので注意して下さい。クロスの色順はこちらで、フルクロスはこちらで確認して下さい。
はいそうです。伝送方式が違うため、1000Base-Tと1000Base-TXでは送信を受信のピンアサインが違います。
UTP4Pケーブルは中に線の1ペアが4つ(8芯)あります。
1000Base-Tでは、1ペアが各々250Mの双方向(行って来い)の送信、受信を1ペアの中で行います。250Mの双方向で送受信×4ペアで1000Mと言う事。
1000Base-TXは、1ペアで各々500Mの片方向の送信のみ、受信のみを行います。500Mの送信のみ×2ペアで1000Mと500Mの受信のみ×2ペアで1000Mと言う事。
メーカーはよっては専用モジュールがありますので、それで対応した方がいいでしょう。ピンアサインを合わせたクロスケーブルで繋げて、リンクしたとしても互換性は別問題なのでメーカーに聞きましょう。まあダメと言うでしょうけど・・・
ウリ文句でしょう。市場では機器自体がほとんど流通していないので、TXのHUBを見つけるのが大変です。Xが付くと高級に思っちゃう人が多いんじゃないですか私みたいに
1000Base-Tと1000Base-TXの根本の違いは、規格自体が違います。1000Base-TはIEEE802.3の規格で、1000Base-TXはTIA/EIA-854と言う規格です。先に1000Base-Tの機器が一般に流通してしまっていたので、後から低コスト化を狙った1000Base-TXは思いのほか出回りませんでした。それ相応の数が出ればコストの面も下げれるはずが、少数生産では無理がでてしまいます。ちなみにIEEEとは世界標準化委員会で、TIA/EIA-854はアメリカの委員会です。
たまにお客さんから聞かれる世間話程度の事ですので、超正確さを求めるなら専門メーカーの技術部門で直接効かないとダメです。営業だとどうしても販売第一だから。ネットで調べるのにしてもOKや知恵やASKじゃあ、いまいち、いまに。専門的過ぎる話や対処の話は、技術の肝やお金の元だからほぼ出てこないでしょ。