LANケーブルの色順です。色の順番はLANケーブルとしては2パターンあり、どのメーカーもほぼこれに準じます。ケーブルは細い物から太い物までありますが、全て基本の法則で芯線が束ねられてます。その為、色が分からなくても慣れればある程度色順が分かります。またLANケーブルは、総称で一般にはメタル(銅)線で出来てるUTPケーブルのとこです。
現在はUTPの4Pケーブルが主流で前は24Pケーブルも多く使用されてましたが現在はあまり使いません。STPもFTPも色と構成は同じでシールドが付いているだけです。4Pとは4つのペアで構成されているケーブルのことで、2芯で1ペアになりUTP4Pは8芯で構成されてます。LANとして使うUTPケーブルは基本1本及び1回線で4Pケーブルです。
UTPケーブルにも色々あり4Pの倍数で、8P、16P、24P、100P、200Pケーブルがあり多対とも呼びます。今では100Pや200Pはほとんど使いません。100P必要な所は4Pを25本にします。8Pケーブルとはデュアルケーブルとも言い、4Pが平行に2本横並びにくっついたケーブルです。
LANケーブルの色順は基本の4Pケーブルの色順がどのケーブルにもあてはまります。現在出回っているLANケーブルはほとんどこの色順になります。
注意して欲しいのが、量販店などで出来合い物で売られているケーブルの色順は無視して下さい。あくまでもプロが施工で使う色順です。
略して【青オレミド茶】と言い、青ペアスタートになります。1芯づつで言うとLANケーブルは、1ペア「色線(第1種線心)+白線(第2種線心)」の2芯のうち白線が先行になりますので、青白が1番芯となります。打込み用パッチパネル(Bタイプ)やBIX、110ブロックに打つ色順も1芯づつの番号順で打ちます。
LANの基本の若番順 | 打込み用パッチパネル(Bタイプ)、110ブロック、BIXはこの番号で付け線 |
---|---|
①青ペア |
1、青白 2、青 |
②オレペア |
3、オレ白 4、オレ |
③ミドペア |
5、ミド白 6、ミド |
④茶ペア |
7、茶白 8、茶 |
もし色が分からなくなってしまった時や、芯線がバラバラになってしまった時は、皮をむいた所を見ればある程度、色の順番の見分けが出来ます。基本的に上の画像の見方でも分かるように、右回りに順番が揃ってます。他のどのケーブルもそうなっており、100Pでも200Pでも同じです。またケーブルの両端において、片方が右回りならもう片方は左回りになりますので注意して下さい。
(分からなかった人へ。仮にスケルトンのアナログ時計があったあとして、正面からみると右回りだが、裏から見ると左回りということです。ケーブルも4P自体が右回りでねじれてますので、片端は左回りになっているのです。)
LANケーブルの基本の色順の後の色順/茶色以降もあります
青オレミド茶以降の色順もあります。多対ケーブルや光ケーブルに使われることが多いです。芯線の白先行は変わりないので省きます。
ペアで見て下さい。【青オレミド茶灰白赤黒黄ムラピン水】
1.青 | 2.オレ | 3.ミド | 4.茶 |
5.灰 | 6.白 | 7.赤 | 8.黒 |
9.黄 | 10.ムラ | 11.ピン | 12.水 |
最後のピンまでのみ使うケーブルだと12Pの24芯になります。青からピンの色順は覚えておけば非常に楽です。仮にUTP12Pケーブルがこの色順だった場合。RJ45を先端に3個付けるとなれば、最初の1個は普通の色で付けれますが、灰色以降は青オレミド茶に色を置換えて付けることになります。色は少し違いますが、このような特殊なケーブルも現にありますので臨機応変に行きましょう。ピン(桃)や水(空)の芯線は光ケーブルでの使用が多いです。
LANケーブルの色の順番/光ケーブルの色順/電話線の色順
UTPケーブル自体にはあまり使用されない色順ですが、光ケーブルや電話線の色順としてもよく使用されます。LANの多対ケーブルのリボン(皮をむくと芯線が混ざり合わないように色分けされて巻かれているビニール)の色順ですので覚えておきましょう。芯線の白先行は変わりないので省きます。
ペアで見て下さい。【青黄ミド赤ムラ白】
1.青 | 2.黄 | 3.ミド |
4.赤 | 5.ムラ | 6.白 |
多対ケーブルなどの色順は、LANの基本色と他の色順を組み合わせて色別してます。100Pや200Pの若番はケーブルの中心からスタートして、右回りの順番になるように制作されてます。また特殊なケーブルとして、ツイストペア25Pケーブルと言うものもあります。今ではほとんど見ることはありませんが、覚えておくといいでしょう。
50P/100P/200Pケーブルの色順/色テープ(薄いビニール)/リボンテープの見分け方