打込み用コネクターやパッチパネルに付け線する時に、ケーブルが押し込みたい所の色と違う時に線をどうするのか?です。撚りをほどくのか?強めるのか?LANケーブルの各対の撚りはよく見ると撚りの強さ(よじる長さ)がそれぞれ違います。だいたいオレミドが強く、次に青、茶と撚りが弱くなっています。
この撚りの強さは各メーカーによって違います。各ペアこの撚りの違いによってノイズなどの特性を打ち消し合っているので、適応にやりくりしてはあまり良くありません。Cat5eではさほど気にしなくても問題はたいてしてありませんでしたが、Cat6AやCat7クラスが出来てましたので今後は気にしておきましょう。
芯線はテンションが掛からないようにするのが一番ですが、撚りをほどき過ぎると試験がパス出ない事がありますので気を付けましょう。画像のように芯線を付けたい所の色が合わない時、Cat5eならだいたい撚りを強めてあげれば合います。
カテ5のケーブルは撚りが緩めになってますので、特に青や茶を半周ほどいてしまうとかなりほどけてしまいます。撚りは極力取らないほうがいいでしょう。でも見た目に巻いたほうがいいかなと思ったら、半周巻いてあげて構いません。
半周強くする時は、付け線する場所の直前で強くするのではなく、なるべく長い範囲で撚りを逃してあげて下さい。かなりニュアンス的になりますが撚りを下へ下へ逃してあげる感じです。直前で強くするとテンションが掛かるためで、分散してあげることが大事です。
Cat6位上のケーブルは芯線が強めに撚られてますので、よりテンションを分散する感覚で巻いてあげましょう。Cat6位上のクラスでは撚りはなるべく戻さないように心掛けましょう。
またLANケーブルは芯線の撚りの方向がメーカーによって違い、時計回り(Sより)や反時計周り(Zより)があります。芯線をほぐす時に分かります。芯線自体の撚りをほどくとか強くする以外にカテ7などのコネクターを成端するときには、皮をむいた所で各ペア自体をクロスさせたりあえてねじってあげることで、テスト結果がよくなることがありますので頭に入れておきましょう。ペア自体の撚りの方向を合わせてあげるようにすることです。