LANケーブルにコネクターを取り付ける際、部品がケーブルを押え込む所は注意しないといけません。特に皮をむいた所の付近で押え込む材料が多く、一番テンションが掛かる所です。LANケーブルの成端はなるべくテンションが掛からない方法で行うのがよく、取り付けている最中にちょっとキツイかなと思ったら、少し考えてきつくならないような感じにしてあげましょう。皮の内部での芯線の取り回しの事は、RJやローゼットの成端時には全てに共通することです。
皮に隠れていると分からないので、見易くするためにケーブルの皮を全部取った状態です。RJやローゼットが多少引っ張られても大丈夫なように、ケーブルの皮も一緒に部品で押さえ付けます。その場所が皮で隠れている黄色の丸の所です。コネクターを取り付ける時は、このような感じで芯線を並列に並べて置くことを心掛けましょう。
こんな感じに芯線が交差していると余計にテンションが掛かります。今は丸見えなので簡単に分かりますが、通常は皮で隠れているので気に掛けてない人はそのままやってしまいます。触った時に皮の所がゴリゴリしていたらいけませんので、親指と人差し指などでねじねじして、重なって交差している所をテンションが掛からないようになるべく並列にしてあげましょう。
ゴリゴリして盛り上がっているものを直すため、芯線の撚りをここまでほどいてはいけません。LANの場合、コネクターを取り付ける時に皮の中まで撚りをほどくことはまずありません。
また十字介材があるケーブルだとどうしてもABタイプの違いで、無理なテンションを掛けないと出来ないの場合があります。その時も、どのようにすれば一番テンションが掛からないのか考えながらやらないといけませんし、今後Cat7以上を現場で成端するような事を見据えると、芯線の撚りやテンションなど細かな事がよりもっとシビアになってきますので注意しておきましょう。