モジュラープラグを選ぶ時に必ず確認する事は「LANケーブルの芯線のタイプ」は何を使っているのかです。LANケーブルの芯線は2種類に分かれ、単線と撚り線に分かれます。
単線は、芯線の中の細い銅線が1本で出来ており、撚り線はもっと極細の銅線が数本(7本位)がねじれて一本として構成されてます。その為撚り線の方は柔らかく、よくラック内のパッチコードや卓上のケーブルとして使われます。(余談ですが長い距離や床、天井の配線にはむきません)
ケーブルの単線、撚り線でRJ45の種類が変わってきます。市販の表示では単線専用、撚り線専用、単線撚り線兼用があります。RJの見た目ではまず判断は難しく、画像で赤丸の所の金具が芯線を接触する部分で、この形状が単線と撚り線で変わってきます。
簡単に言うと圧着した時に、単線用の金具は芯線を真下から押し上げて接触させます。撚り線用の金具は芯線を挟み込んで接触させます。ニュアンスだけ感じ取ってくれれば。また芯線の違いで圧着工具は変わりません。
RJ45に線を入れる所はLANケーブルの外径が合わないとはいりません。「適用ケーブル外径」と言うのが表示されていると思います。UTPケーブルのCat5e以下なら普通のRJ45に入りますが、UTPCat6ケーブルだと入りません。UTPCat6ケーブルはCat6専用のRJ45を使います。
メーカーによって多少の違いはありますが、通常のRJ45の場合ケーブル適合外径は4.8mm~6.5mm位です。Cat6RJ45は、5.7mm~6.5mm位です。
芯線自体も、0.4mm~0.5mm(AWG24、25、26)の線が使えて、0.3mmや0.65mmの芯線は使えません。0.3mm(AWG28)は細径のLANケーブルになります。0.65mm(AWG22位)は昔のLANケーブルでよく使っていたもので、メーカーによってAWG22適合範囲と書かれていますので確認しないといけません。
外径が細くてどうしても合わず、取り付けないといけない場合(Cat3ケーブルや電話線)は、皮を2cm位切って、皮がカシマる所に二重巻が三重巻の様に巻いて抜けないように一緒にカシメるしかありません。
まだあまり市場には出回ってない、LANケーブルで細いケーブルあります。ちなみに従来よりお店で売っている出来合いのちゃっちいLANケーブルではありません。配線工事が出来るLANケーブルの事です。
まだ工事的には一般ではない、細径(芯線が0.3mm)のLANケーブルにも専用のプラグがあります。一番使いやすいのがパンドウイットのMP528-C(Cat5e)単線撚り線兼用です。まだまだ市場には出回っておらず、このプラグがあること自体もしらないプロ方もいるぐらいです。成端方法も楽で簡単に付けれますが、配線工事的にケーブル自体が細いので無理が効きません。
メーカーによって50M以上で使えないものや、Poe(電源供給)に対応していないものもありますので注意して下さい。メーカーによって多少の違いはありますが適合ケーブルは、芯線は0.3mm(AWG28)、外径は3.5mm~4.0mmです。ちなみに撚り線専用もありMP530-C(AWG30)になります。こちらのケーブルの方が若干より細くなり、配線工事用ではなくどちらかと言うとパッチコードとして出来合い物を買うことが多いと思います。
カテ5よりもっと知られてないカテ6の細径ケーブル専用のRJ45です。SP628-C(AWG28)単線撚り線兼用になります。カテ5の細径RJに部品が2つ追加されたもので、成端方法も同じような感じで出来ます。ケーブル適合外径は3.5mm~4.8mm。撚り線専用もありSP630-C(AWG30)になります。
こちらも撚り線専用の方が若干ケーブルが細くなり、カテ5の撚り線同様に配線工事用ではなくパッチコードとして出来合い物を買うことが多いでしょう。次へ→RJの圧着する場所の違いが重要
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パンドのカテ5eのRJ45(モジュラープラグ)です。
パンドのカテ6のRJ45(モジュラープラグ)です。
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